IoTの導入を考える


「無責任な話ですが、IoTは導入しないと何の役に立つかわからない」

かなり早い段階からIoTを導入している企業にブルドーザーや建設機械で有名な小松製作所があります。地味に有名なので、聞いたことがあるかもしれませんが、コマツ製作所は1999年にKOMTRAX(コムトラックス、http://www.komatsu-kenki.co.jp/service/product/komtrax/)を開発しました。

当初の目的は
・盗難対策として、建機のGPS(位置情報)を収集することでしたが、

・金融機関からの借入のための信用情報として稼働状況を提供し、盗難などの場合に
・遠隔操作で機械をロックできるようにもなりました。

さらに多くの情報をIoTで収集し、
・建設機械の稼働状況から予防保全: 故障していなくても部品の交換を実現し、特に中国におけるコマツの優位性を高めました。

ただ、KOMTRAXはそれだけにとどまりません。コマツの機械は建設工事、公共工事、資源の採掘などに使われれるため、機械の稼働状況は指数化され、世の中の動きがある程度わかる経済指標にもなっています。
※参考:KOMTRAX月次データ(ページ中ほどにあります。)https://home.komatsu/jp/ir/demand-orders/
IoTで集めた情報が経済指標として利用できるとは、KOMTRAXの導入を決めたときには、誰も想像していなかったでしょう。
IoT関連の講演会で、「IoTを導入ありきで考えるのではなく、どのような会社なりたいかを考え、本当に必要なIoTを導入すべき」と大手ベンダーの方がお話しておりましたが、本当に必要に必要なIoTを思いつくのは難しい気がします。だいたいの工場はIoTなしで業務が回っていて、特にIoTがなくても困らない(逆に面倒と)現場の人は思っているのではないでしょうか?現場の望むように今までの業務を続けていると改善はありませんし、徐々に競争力を失います。

「だからこそ、IoTは導入ありきで何に使えるか考える。設備投資は一度だけではなく、使いながら、必要な情報を付け足していくのがおすすめです。」