「導入台数にもよるが、無線LANが便利」
無線に詳しいと、加工機から出るノイズが無線LANに影響しないか気になります。しかし、実際に塑性加工用の大型の加工機があるところに設置してみると、2.4GHz帯のWiFiは問題なく使えました。
「有線LANの方が安いのでは」と言われることがあるのですが、無線LANのアクセスポイント(親機)があり、IoTデバイスにUSB端子があれば、無線LANはそれほど高くはなく、一台1000円弱で利用可能になります。逆に、工場で有線LANを使うには、すでにLANケーブルが近くまであれば良いのですが、なければLANケーブルを設置する必要があります。たぶん、既製のLANケーブルは工場には短いので、100mのケーブルを買ってきて、適当な長さで切り、端子をかしめ工具でつけます。なので、工場内の環境によっては、LANケーブルの取り回しが大変です。
その点、無線LANであえば、アクセスポイント(親機)まではLANケーブルを敷設しなくてはならないのは有線LANと同じですが、アクセスポイント(親機)からIoTデバイス(子機)までの配線はありません。YAMAHAのWLX202は2.4GHz/5GHzそれぞれ最大50台までのIoTデバイスに一台のアクセスポイント(親機)で接続可能な仕様になっており、実際に40台のIoTデバイス(2.4GHz)で問題なく動作しました。
メリット | デメリット | |
無線LAN | ・配線がすっきり ・加工機の移動が楽 | ・加工機が発生するノイズの影響で通信ができないかも (工場内でスマホが使えるのなら、たぶん問題ないです。) |
有線LAN | ・通信が安定 | ・小型の加工機ほど、LANケーブルがジャマになる。 |
「設置場所の実状に合わせて、無線・有線LANを選択する。」